ひらりんの森には岩から清水がしみ出しているところに8つの池が造られています。その話です。
カエル、イモリ、サンショウウオ、メダカからトンボの幼虫・ヤゴ、ミズスマシなどの小さな親水生物たちのいのちを育んでいるのが、ひらりんの森の中に造られた小さな池です。
春5月、清流の流れ込む湿地にしか咲かないサワオグルマの花が咲きはじめました。そこに羽を休めているイトトンボがいました。
トンボの幼虫・ヤゴのいのちを育んでいるのがこのまる池です。ここにはメダカもオタマジャクシもイモリもたくさんいます。
それからすぐ近くには、4月初めにミズバショウの咲くそばに池がもう一つあります。
5月の10日、ニホンアカガエルのオタマジャクシがいました。間もなく手足が出てきて池を離れます。ニホンアカガエルは雪のある2月に産卵します。
そこから、湧水の流れをたどって谷の奥に進みます。湧き水がいのちの水であることはわかる処があります。
湧水が流れ落ちた水たまりに、近くの山桜やウワミズザクラの根っこはがまるで巨きな筆先のように集まっています。湧き水に含まれているミネラル分を吸収するためです。湧き水に含まれているミネラル分は海水の100倍以上ともいわれています。
その岩清水が湧き出すそばに、ニホンアカガエル、モリアオガエル用の池を造りました。地下水は真冬でも15℃ほどありますので、雪が降っても凍らないと思ったからです。また、モリアオガエルは池の水面に掛かる小枝に産卵しますが、池の上には山桜の小枝も伸びています。
そこから谷を上がり稜線を越えた南側の森の裾にも3つの池を造りました。
この池にも、雪の中をニホンアカガエルが卵を産み、次にクロサンショウウオが卵をうみ、その次にヒキガエルが卵を産みました。ニホンアカガエルもクロサンショウウオも山に行ったようですが、いま(5月20日ころ)は、ヒキガエルが山に行く準備をしています。
山の小さな生き物たちの生態系を維持するには、水辺の手入れも大切な役割です。「平林里山整備の会」のメンバーは、それぞれのやり方で、里山のいのちを守る活動を続けています。
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