竹の侵入した里山林の再生に挑戦してみました

屋敷林の一部にあった竹が森に侵入し、人が入れないほど荒れた里山林をよく目にします。このような荒れた里山林を再生するにはどうすればよいのか、平林里山整備の会のメンバーと汗しながら考えています。

真っ白い草が竹混じりの里山林に咲いていました。銀龍草(ギンリュウソウ)といいます。この草には葉緑素がありませんから、生命を維持するブドウ糖類を作ることができません。大樹の根からお裾分けしてもらい、暗い森の中で生きています。

昭和30年代のエネルギー革命がおきて燃料は薪や木炭から天然ガスに代わりました。人の手の入らなくなった森は植物たちの厳しい生存競争の場となり、山野草や中低木は次第に姿を消していきました。そこに竹が侵入してきました。

孟宗竹はわずか三カ月足らずで高さ20mほどまでに成長します。そして、生存競争の勝組であるはずの、ナラやケヤキ、ホウノキなども日陰にしてしまいました。枯れた高木はやがて朽ちて倒れます。そのときにドミノ倒しのように何本もの竹を押し倒していきました。

さらに雪国特有の現象があります。雪の重みで半月のように曲がった竹にさらに雪が積もると割れて折れ曲がるのです。

ここでは、樹や竹の伐採についての技術的な話はしません。竹の侵入してきた里山林をいかに整えて、地表に陽がとどき、空がみえて、風が通るようにしたかという写真をお見せします。

5月竹は落葉のシーズンです。ほぼ二年ごとに黄色くなった葉を落とし、新しい葉を出します。

[どのように竹混じり里山林の整備をすすめることがいいのか] いま自然林の里山はほどんど利用されていません。か、所有者の方は何十年にもわたって固定資産税を納めています。さらに管理責任を問うのは、金銭的にも技術的にも無理でしょう。

わたし(ともやん)は、一カ月間、晴れた日は、チェンソーを手に竹あり里山林に通いました。そこで思いついたのは、新しい枠組みを作る必要があるということです。具体的にいえば、里山は地域のみんなの大切な共有財産であるという認識に立って、里山整備を目的とするボランティア組織を結成するのは最善の方法だと考えます。機械もガソリンも弁当も自分もち。ケガも自分もち、最初から補助金をあてにしない。山主に負担をかけない。

気がつけば、わたしたち「平林里山整備の会」の姿そのものだった。はじめたのは2020年からで、「会」にしたのが2021年です。やってみると楽しくみんなはまっています。続くコツは、各自が、自分の都合のいいときに、自分のやりたい場所を、自分流のやり方で、活動することだと思います。みんな集まって同じ所をやったという経験は一度もありません。自分の遊び場は自由に楽しみたいものです。最近は見学に来る人も増えてきました。何かヒントになればと思い書きました。

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