この春から始まった、「集落の耕作放棄地に田んぼを作り、そこでできたもち米でみんなで餅つきをしよう」という取り組みの最終イベントである餅つきが、ついに行われました。
今回も集落の皆さんが快く参加してくださり、思い思いに一生懸命準備をしてくださっていたのが印象的でした。
餅つきの際も、「よいしょ!」「頑張れ!」などとかけ声がかかり活気のある様子で、和気あいあいと盛り上がった楽しい餅つき会となりました。また今回は、これまで集落のイベントに参加されなかった奥さま方や、お孫さんなども参加されて、交流の輪の広がりが感じられたのもよかったなあと思っています。
この餅つきと、1年間のもち米作りの様子をまとめた動画を作ったのですが、作る際、一連の作業を振り返ってみて思ったのは、耕作放棄地(というか もうほぼほぼ ただの野原でした)の土を掘り返し、一から田んぼを作るところから始まって、加えて無農薬で、また代かき以外は機械という機械を使わずにほぼ手作業で行うなんて、結構無謀とも言えるチャレンジングなことをやっていたのでは? ということでした。
やったことがなくて大変さを知らないからやってみましょうよなんて軽々しく提案できたし、それが実行できたのは米作り経験者のおおばさんがいろいろしっかり段取りをしてぐいぐい引っ張っていってくれていたからだったんですね。。というわけで、おおばさんには、本当に感謝しております。。
でも楽しかったし、面白かったなあ。毎年同じように米作りをするかといわれるとやりませんしできませんが(笑)、めったにできないやり方で初めての米作りを経験させてもらえて、本当によかったです。
また田んぼの中に何度も足を踏み入れ、自分たちの体を使って作ったお米は、きっと慣行のやり方のお米とは違うものになっているはずです。そこにはより自然との交流、稲との交流があったはずと私は感じています。
そんなもち米を使って、みんなで餅つきをし、できたお餅をともに食すということができたことは素晴らしいことだったのではないでしょうか。
餅つきって、一つ一つバラバラに分かれていたものが、しだいにまあるく一つになっていく、それをみんなで一緒に楽しくおいしく食べるって、すごくすてきなイベントですよね。そしてとても日本的でもあると感じています。
くしくも、餅つきが行われたのは新嘗祭(にいなめさい)の日でもあったんですよね。
新嘗祭とは、宮中や全国の神社で行われている「収穫された新穀を神に奉り、その恵みに感謝し、国家安泰、国民の繁栄をお祈りする」お祭りだそうです。私たちもあの日、私たちなりの新嘗祭をやっていたのではないのかな、なんてことも感じたりしたのでした。
もち米作りと餅つきの様子をまとめた動画、ぜひご覧ください♪
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