二月四日の「立春」をすぎで夜明けの時がほんの少しだけ早くなってきました。例年よりも温かさを感じています。寒さが緩いのではありません。里山は食の自給率を高めるうえでも、安全な食べ物を確保するうえでも大切な役割を担っていることをアナウンスしてきました。野菜づくりには里山に棲む微生物たちが創りだす、ミネラル豊富ないのちの水が必要なのです。その共通の理解が深まってきたことをとてもうれしく思っています。
トップの写真を一重から八重咲の進化の過程にある獅子頭咲きの、野生のユキツバキの花にしました。縄文の昔から大切にされてきた里山を人の手でまもれるように戻すために、歩みを進めていきます。小さな一しずく一しずくが、ちいさな流れをつくり、やがて大河になっていくことを願っています。
里山の地表はまだ冬の装いですが、地面の下ではすでに春が始まっています。枯れ葉から水に溶けだした葉っぱのいのちは、土にとけこみ、根っこから取りこまれ、また、草花や樹を育てる準備に入っています。木が吸い上げる地下水の温もりで根っこの周りに丸く雪が溶けて土が見えがじめます。
水芭蕉やショウジョウバカマ、キクザキイチゲなどの雪解けを待っていたかのように花開く山野草は、ミネラルを多く含んだ雪解け水を取りこもうと、すでに根を大きく広げています。
「ひらりんの森」は今は雪の中です
雪国の春は、全く素晴らしい。山野草も花樹も一斉に花開く
いまは、自然林に親しむ機会は多くありません。人の手で守られている「ひらりんの森」には、今年も多くの子どもたちが来るでしょう。そして、五感で自然を感じ、そこに新鮮な驚きと気づきかあることでしょう。私たちはそれを願っています。
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