昨日は夜明け前からザーザーの土砂降りだった。夜明けごろから昼前までは小やみになったりしたが10時にはゴロゴロと雷が鳴りはじめて夕方のように暗くなった。11時、青い閃光と同時に、近くの山からバリバリバリと轟いたのを合図に、大粒の水玉がまるで豆をまいたように落ちてきた。
激しい雷雨は夜半までつづいた。けさ(5日)、まだ暗い四時半にはヒグラシ蝉の輪唱がはじまり、すぐにニイニイゼミが合唱に加わった。5時、利休鼠の雲間から桔梗色の空が見え始めた。午前中は天気が持ちそうだ。
10日に子どもたちが来る予定になっているので、ひらりんの森に何かの不都合が起きていないか見に出掛けた。見落としがないように遊歩道を出口の方から回ることにした。
入り口の案内板を抜けると道は尾根まで100メートルに急な登り坂になる。道の崩れはなかった。
尾根に出た。谷筋から吹き上げる緑風がここちよい。今年は雨が多いので夏キノコがいっぱいだ。名前は知らないがここでは三個をアップしておく。
尾根の北面の坂を下る。こっちは登りの南面と植生が変わる。ソヨゴ、ユズリハ、雪椿などの常緑樹の割合が多くなり、下に行けば杉や翌桧(アスナロ)が多くなる。
よく聞かれるのは「なぜ樹齢2百年とわかるか?」ということだ。調べるには近くの風倒木を切断して年輪幅をしらべる。植林された杉より地杉の方が年輪幅が、うんと密だ。5ミリから2ミリほどだった。平均3.5ミリとすると樹は年に7ミリずつ太くなっていったことになる。この杉の胸高直径は4メートルだった。すると直径は1.3メートル。これを7ミリで割ると、約2百年と推定することができる。この坂を下り切ると、水辺の生きものたちの生息域になる。
まだ周りに雪のあるころにトノサマガエルが産卵した。そのオタマジャクシに手足が伸びてくるころにヒキガエルが産卵した。いまはガランとしている。実生から2年目を迎えるミズバショウは元気に育っていた。雨によるいたみはなかった。
さらに下にこしらえたビオトープ(水中生物の生息池)にはアメンボがスイスイ行き交っていた。
山から下りてきた処で、やはり豪雨の後に事が心配で見に来ていたおおば会長にであった。自然体験学習に来る子どもたちが、安心して学べるようにいつも心をくだいている。
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