「餅つきやらんまいけ!」~田んぼの水管理について

この春から、耕作放棄地を使ってもち米を作り、収穫後には集落のみんなで楽しく餅つきをしよう!ということで始まった「みんなで餅つきやらんまいけ!プロジェクト」ですが、無事収穫も終わり、もみすりまで終了しております。

私も、餅つき前に少し分けていただいたので、おこわを作って味見をしてみましたよ!

ちょうど栗のある時期だったので、栗やキノコ類とおこわにしてみました。

せいろのふたをパカッと開けると、湯気の中からピカピカ、もっちりに蒸し上がったもち米が!
食べてみると、お米の甘みがほんのりと感じられ、もう箸が止まらぬおいしさでした。
これはお餅にしてもおいしいでしょうね~、今から楽しみです。

さて今回は餅つき前に、田んぼの水管理について少し振り返ってみたいと思います。

この半年、田植えをしたり草取りをしたりしながら田んぼの観察させてもらい、うまくいかせるために大事なことは ①雑草をどうやって生えないようにするか、と②水の管理 なのだな~と思うようになりました。(もちろん他にも重要なことはいろいろあるのでしょうが)

実は、今回の田んぼは長年耕作されていなかった野原を開墾するところからのスタートだったので、もちろん田んぼの水の取り口、出口なども整備されておらず、まずはそれを作るところから始まったのでした。
私はそこら辺のこと、何にも考えていなかったのですが、おおばさんが何もないところからこのように近くの水路から水を引っ張る仕組みを考えてくれたんですよね~。。

水路にパイプを突っ込んで水を取り・・・
それを受けたバケツの中にホースが刺し込まれて・・・
そのホースが田んぼに伸びています。
ちょっと見づらいですが、赤丸の中が水の出口。パイプが入っています。

こんな簡単な仕組みで田んぼの水管理ができちゃうんですね~。
おおばさんのこういうDIY精神ってすごいなあと、いつも思うところです。

そうして作ったこの仕組みでもって、毎日のように田んぼに行って水管理をしてくれていたおおばさんです。
このサイトは米作り専門サイトではないので、あんまり踏み込んだことを書いてもしようがないなとは思うのですが、でも水の量一つで、田んぼがうまくいくかそうでないかが決まってくるって面白いな~と思い、おおばさんに水管理について教えてもらったことを簡単に表にしてみました。

時 期水の量目 的
田植え後 雑草が旺盛に生えてくる時期深めに水を張る・稲の株を大きくするため
・雑草を生やさないため
稲の下の節が育ってくる時期水を減らす水が多すぎると下の節が育ちすぎる(=あとで、台風などで倒れやすくなる)ため、下の節が育ちすぎるのを防ぐ
稲の上の節が育ってくる時期水を増やす稲を実らせるため
分けつ※1 が25~30本に
なった頃
水を減らす・これ以上は無効分けつ※2 になるため、分けつを増やさないようにする
・株の根を深く張らせるため
穂が出た頃水を増やす稲に十分に水分やでんぷんが
行くように
稲刈り前田を干す(水を減らす)この時期には水がもう必要ないのと、収穫の作業をしやすいように

※1 分けつ:茎の根元から新しい茎が生えてくること。2~3本で植えた苗が分けつによって25~30本ほどになります。それによって収穫量が増加します。
※2 無効分けつ:分けつには稲が実るものと実らないものがあり、実るものを「有効分けつ」、実らないものを「無効分けつ」と呼びます。

自分が田んぼを遠くから眺めていた時は、そんなにいろいろと繊細に水の量を管理してるだなんて考えたこともなかったので、知ってみると興味深いな~と思いご紹介してみました。

さて残るは、集落のみんなで餅つき!ですが、こちらは11月下旬を予定しております。

その様子は、またこちらでお知らせしたいと思います。

みんなで餅つきやらんまいけ^^!


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