私は年の半分を山里でくらし、半分を田んぼも畑もない都会で暮らしています。山で食う野菜は新鮮でうまい。周りの農家は枯れ葉を燃やして灰をつくり、その灰を畑に入れる。また、刈草で堆肥をつくり苗を定植するときに元肥にする。葉野菜に虫がつけば手で取る。そうしてできた野菜を食べきれないほどいただきます。そのときの「うちでは食べきれんで腐らすだけだから、食べてくたはれンケ」という心くばりが温かい。
数年前から私も野菜づくりに挑戦しています。山里にいない時期もありますから、比較的手間のかからない玉ネギ、ジャガイモ、里芋、サツマイモなどの根野菜を作っています。
先日ジャガイモの種芋を植えました。野菜は山の落ち葉で育てています。落ち葉には養分がないといわれますが、山のススキは鎌を当ててもはじき返されるほど太く丈夫です。山の落葉には命を育むパワーがあると信じています。
関東では、落ち葉を晩秋に集めて堆肥づくりもできるのですが、雪国の晩秋は雨続きなので、空気の乾燥する四月の初旬に集め、直に土にすき込みます。するとミミズや微生物が葉をミネラル分に分解してくれ、畑は、肥沃でフカフカの土になっていきます。
今回はここまで行いました。間もなく雨が降りましたのでまもなく芽が出てきます。そのときに油かす、牛糞、配合肥料を混ぜて追肥し、畝の土寄せを行います。雑草を抑えるために畝の溝のには落ち葉を敷きつめます。
追肥して畝に土寄せをする。
これは、土に聴き、山に聴き、そして実践している独自のやりかたです。とてもおいしい根菜になります。肥料を多くして大きなものを作ろうと思ったことはありません。あくまでも山の土が育ててくれた大きさ根菜を有難く頂いております。
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