「私の考え」を主張するようになるのが四歳児である。みんなが私と同じ考えなのだと固く信じている。みんな私と同じだと思っているから、自分と違う考えを絶対に認めない。自分は王様で、ジジ・ババであろうと、保育園の先生であろうと、みんな私の家来なのである。それが「悪魔くん」といわれる四歳児の特徴である。
そんな悪魔くんたちが、「ひらりんの森」の大人でも息が苦しくなる急な坂道を上り、小学生の子の足がすくんだ、ころべばそのまま転がるような崖道を下りてきたというからビックリだ。それを企画した保育園側もすごい。悪魔くんたちはケロッとした顔で、わが家に姿を見せた。
庭で長靴からスニーカーに履き替え、それから玄関に向かう。わが家は、本家が新築したとき、古い家の解体してきて建てた家である。その移築は大正のはじめだから、移築されてから百年経った古民家である。ここで悪魔くんたちが弁当を食べる予定だ。
農家に家だから玄関は広い。そこをスニーカーが埋め尽くした。
食事は一階と2階に分かれて始まった
一階は八畳が四間つながっているが、その内の八畳を二間通しにした。
二階に二十畳の部屋がある。昭和のはじめまで、ここで蚕が飼われていて機織り機もあった。そこを広間に改装した。
食事をおわり、100年前に作られた太鼓を打ち鳴らし、半世紀前の電気オルガンを弾き、家を探検して遊んだ
子どもはずごい。大人がハーハーする急坂も駆け上っていく。山を遊んで、お母さんの手作り弁当をほおばり、昔の家を探検して、「またくるねー」と大きく手を振って、悪魔くんたちが帰っていった。なんだか急に淋しくなった。
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