今日は11月8日です。ひらりんの森の秋もふかまってきました。ホウノキやコブシなどの大葉はすでに大きな竹のほうきを逆さに立てたようになってしましました。
今週は、2つの保育園から子どもたちが探検に来る予定になっています。このままでは径がどこなのか、わからないので階段になっている処の葉っぱをどかしました。
暦の上では既に冬ですが、ここからは晩秋のひらりんの森のいのちの表情を紹介します。馬の背の尾根を縫うように、よほどの昔たら人馬が行き来していた古道があります。葉の茂っている間は薄暗いトンネルのような道でしたが、マンサク、リョウブ、イヌシデなどが葉を落とし、古道は、落ち葉を敷きつめた木漏れ日の並木道になりました。その落ち葉をかきわけて、春いちばんに綿菓子のような花をつけるイワカガミが葉を開きはじめています。
夏に瑠璃色の花をつけていたツルリンドウも実をつけていました。
きれいな赤紫の玉のようなアケビを見つけました。むかし食べた甘味がよみがえってきました。砂糖が貴重だった時代に、アケビは子らにとって最高のおやつでした。木の枝を引き寄せて、とろうとして、やめにしました。冬を越す山鳥たちの食べものに、手お付けるのはよくないと思ったからです。
春にアジサイのような花をつけていたカマズミが赤い珠の実をつけています。食べられますが、葉っぱのあるころは、とても酸っぱいです。雪が来る少し前に、みな葉を落とします。雪に赤い珠はよく目立ちます。その頃は酸味も薄れてジョウビタキやヒヨドリなどの山鳥のえさのなります。
サルノコシカケは何年も成長し続けることのキノコです。この平りんの森には5年以上成長し続けている巨大なサルノコシカケもあります。このキノコには、年輪のような模様があります。白っぽいところは雨期で成長した部分、色の黒い方は乾期であまり成長できなかった部分です。これも自然がつくりだす芸術作品ということができます。
晴れていた空に、にわかに曇り、大粒のはげしい雨になり、かと思ったら、急に雲に裂けめが広がり陽が射す。それがまた、雨雲がわき出したかのように一面に広がり、土砂降りになる。今日はその繰り返しです。時雨(しぐれ)る時節になった。この一雨で、まだ葉をつけているナラやカエデ、クリ、ケヤキなども、山を炎色に焼きこがし、時をおかすもえつきて、山はモノトーンの休息時期に入る。
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