竹木林で出会たモリアオガエルのはなし

いま竹まじり里山林の整理をしています。雪で折れ曲がった竹や立ち枯れた竹、それに老いて幹が黄色くなった竹を切り取る作業です。あわせて、ヒサカキやソヨゴなどの常緑低木の間引き、リョウブやコシアブラ、イヌシデなどの潅木密林の皆伐などをしています。そこで美しい森の宝石に出会いました。

先の折れ曲がった竹を切ろうとした時、竹に森の宝石・モリアオガエルがいました。

モリアオガエルはあまり人をおそれません。

暗かった竹混じり里山林を整理して陽射しが落葉にも届くようになりました。気持ちがよいのでしょうね。どうやら背に陽ざしを受けて昼寝のようです。夕方になってモリアオガエルがいなくなってから、この竹を切りました。

その翌朝のこと、竹の切り口から水が出て竹の中に溜まっていました。おやぁ、昨日のモリアオガエルが切る口にいました。やがて、ソロリと水の中に入り、気持よさそうに潜って、ときどき鼻を水面から出していました。よほどお気に入りだったのでしょう。夕方になっても、まだ浮かんでいました。

今日(5月13日)の朝も覗いてみたのですが、もういませんでした。まもなく、ひらりんの森のカエル池に伸びた枝では、モリアオガエルの産卵がはじまります。

産卵は一匹のメスにたくさんのオスが覆いかぶさって、白い泡のようなものが枝に着きます。それがモリアオガエルの卵です。やがて小さなオタマジャクシが次々と池に落ちがじめます。

モリアオガエルの産卵

モリアオガエルは絶滅が心配されている生き物です。きれいな湧き水の流れる里山林でないと棲み続けることはできません。ひらりんの森には、その自然があります。

森の生きものの棲みかをみんなで護っていくとこが大切です。

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