種をいっぱいつけるために咲く花樹たち

新緑の季節には紫陽花に似た複散房状花序の花が多くなります。きっと、秋には、鳥の目につく赤い実をいっぱいつけて、種を森一面に撒いてもらおうという樹々の願いが詰まっているのでしょうね。

甘酢っぱいカマズミの実

5月の中旬になったいまタニウツギの花が咲いています。

ヤマボウシも咲きはじめました

ホウノキの若葉は、まるでレースのカーテンのように、強くなってきた陽ざしを柔らかな木洩れ日にして落ち葉に落としはじめました。すると、咲き終わったショウジョウバカマやイカリソウ、ヒトリシズカなどの小さな山野草たちは来春までの長い眠りに入ります。

ホウノキの若葉

白い蓮の花のような方の樹の花が太い方の樹の梢に咲いています。周りには甘い匂いに充ちています

ホウノキの花

まもなく、カマズミの花が咲きはじめます

カマズミの花 受粉を手伝うカナブン

野生の紫陽花も咲きはじめました

これが野生の紫陽花です

ヤブデマリの花も咲きはじめました。ヤブデマリと額紫陽花との違いを見分ける方法があります。額紫陽花の額花の花びらはみな同じ大きさですが、ヤブデマリの額花には一枚小さな花びらがあります。上の写真と見比べるとよくわかります。

まるで紫陽花にみえますが、これはウツギの仲間です。梅雨明けのころから咲きはじめるノリウツギの花です。皮をから和紙をすくときの糊を採ったことからこの名がつきました。

ノリウツギの花

これらの花樹はすべてひらりんの森で見られます。

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