訪れる方の声に耳を傾け、新たに2つの観察コースを用意しました。

ひらりんの森を公開してから一年が経過しました。3百名ほどの方が訪れたようです。

いちばん多いのは保育園やこども園の園児たちで2百50名ほど、ここに来た子どもたちにせがまれて来たお父さんやお母さんたち。それに、昆虫採集の親子づれや自然林の中を歩いてみたいと訪れる方も見受けられました。

山主の理解と協力を得て開放しました。ここは、観光をも目的にした公園林ではありません。子どもたちへの自然環境教育と、人の手の入った里山の美しい景観と自然林の心地よさを体感できる機会を提供することを大切にしています。

今年、あらたに二つのコースを整備しました。江戸時代以前から往来があった古道が尾根を縫うように、今も遺っています。新たなコースは、牛首から背の古道に行くコース、もう一つは、谷筋から急な斜面を登って古道に上がるコースです。

古道から牛首コースを下るところに立てた案内板

邪魔になる木や枝、サルトルイバラなどは取り除きました。また急な坂には横に丸太を並べて階段を作りましたが、コース全体の道はつけていません。ところどころの樹にピンクのリボンを結び、道しるべをつけただけです。

ぬかるんだところもあれば、滑りやすい急斜面も、ぬかるむ湿地もあります。どこを通ればよいかは次のピンクのリボンをめざして、自分でコースを探してください。

行く先々にはピンクのリボンが結んであります。

ここは、カモシカのけもの道だったところをコースにしました。森の生きものは、どこを通れば安全に行けるかをよく知っています。

谷から登るコースにはすこし怖いと思うところもあるかもしてません。
ここには人が通るための道はありません。落ち葉を踏みしめて進みます。

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