早春の雪の里山を行く

今日は3月15日、平林の里山には雪もあります。その中を春をみつけに、歩いてみました。南風の入る暖かい日でした。朝10時、南側の斜面から森に入りました。ここは2年前から間伐や柴刈、大樹の剪定をすすめているから、森はあかるく、雪はほとんど消えていました。いたる所にカモシカの糞があった。生きものは、人の手の入った明るい森を棲みかとするようだ。

南側の斜面には明るい春の陽ざしに充ちていた

尾根に出た。尾根道にはまだ雪があった

雪の残る尾根道(古道)
マンサクの花

尾根の古道わきには雪がのこっているがマンサクの花が咲いていた。下に目を落すと、イワカガミのツヤツヤしたちいちゃな若葉が出はじめていた。その近くに小さな白い花を見つけた。

オウレンの花

よく観ると、オウレンの花だった。そこにはニンジンに似た葉があるはずなのだが、なかった。カモシカに食べられてしまったのだろう。オウレンの根は漢方薬でもあり、むかしは、掘り出し乾かして、カマスに入れて売っていた。この山草は越中富山のクスリをささえていたのだった。尾根を越えると北側の斜面になる。そこは雪の中だった。

北側の斜面に入ると一面の雪

膝までのスパイク付きの長靴にしてよかった。それでも滑るし、吹き溜まりでは股下までうまり、動きが取れなくなった。下っていくと雪の中にカエルの産卵用の池が見えてきた。

まわりに雪がのこるカエル池

ちかづいて「まさか」と思った。カエルの卵らしきものが見える。ほんとうにカエルの卵だった。周りは雪だ。その水に飛び込むカエルがあった。トノサマガエルだ。動物は陽のながさで時節を知る。雪があろうがお天道様は、カエルに産卵の時期を教えたのだろう。

池の周りは夕べの雨で雪が消えたようだ。その雪のしたで水芭蕉は清廉な花の準備をしていたのだ。ここのところ暖かい日が続いている。水芭蕉の花のころには、春は遅れをとりもどすようにみえる。

雪の溶けたばかりのところにすでに水芭蕉が芽を出していた。





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