初夏を飾る里山の花

まもなく長雨の時期をむかえますが、この時期にしか見ることのできない山野草や花樹があります。それを紹介しましょう。

オオバギボウシ

オオバギボウシは、また葉野菜が出回る前の貴重な山菜です。山里ではみそ汁の具などの重宝されます。5月の下旬から淡い紫の花が開きます。

キショウブ

谷も奥に黄色い花園が現れます。ここは、もともとは谷間につづく棚田でした。その畦道に植えられていたようです。稲が植えられなくなり半世紀がたちますが、今も谷間を飾っています。田んぼの草取りのことに咲いていたキショウブです。

サイハイラン

戦国武将は兵を指揮した采配に似ていることからサイハイランの名前がつきました。もっとも移植の難しいランです。移植しても、2年ほどで消えてしまいます。

ササユリ

葉が笹の葉に似ていることからササユリの名がつきました。絶滅したと思っていましたが、山の手入れをして落ち葉の地面に陽が入るようにしたら、復活してきました。一茎のササユリが咲くだけで、まわりは清純な空気に包まれます。山里でも、もっとも愛されている花です。

オトコエシ

似たような黄色い花にオミナエシがあります。漢字で「女郎花」とかきます。万葉集にも詠まれている秋の七草の一つです。その男版のようです。オトコエシを漢字で「男郎花」とかきます。今頃から梅雨明けのことに山に多く見られます。

梅雨前から梅雨明けの頃には山の下草刈りの時期になる。山野草や極小低木の生息域を守るためには欠かせない仕事だが、ここに挙げたような山野草に出会ったときには、そこを刈り取らないように、刈払機の刃先の細心の中を払う。秋には子どもたちがどんぐり拾いや紅葉した葉を拾いにくる。その準備は、今の時期から始まる。

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