山が燃えている

本当に鮮やかに彩る紅葉は、ほんの一瞬のことです。ひらりんの森が燃え立つように輝いたのは11月16日です。今回は”ひらりんの森の”美しい紅葉をお知らせします。

主要地方道35号線である立山・山田線を新田方面から山田方面に向う。区画整理された棚田が立山連峰を遠望できる尾根まで続く。その尾根の頂点を過ぎると道は下り始める。

尾根の苅田から立山連峰を遠望する。

道は掘割になったところを通過する。昭和20年代に平林の男衆がツルハシと手押しのトロッコで山を割るように拓いた道だ。この掘割の道ができて、うねうねの尾根道を通らなくても八尾の町に真っ直ぐに行けるようになった。掘割を下ると風景は一変する。富山駅から直線距離で20キロしか離れていないが、そこには広葉樹の森が広がっている。今は家が七軒しかないが、その森の中にポツリ、ポツリと点在している。それが平林集落だ。人情に厚く自然豊かな森の集落だ。

平林集落

今年、この集落に異変が起きた。山好きな仲間四人が放置されていた自然林の手入れをはじめて2年が過ぎた。里山の整備に子どもたちの意見も参考にしたいと思い、近くのしんでん保育園の子どもたちを招待した。水芭蕉の白い花のころ、子どもたちがやって来た。それが湖面に小石を投げたように広がり、すでに2百数十名の子どもたちが平林にやって来たのです。淋しかった寒村に子どもたちの元気な声がこだました。

山の畑の柿をもいで、皮のまま かじりつく

その平林の自然林”ひらりんの森”も11月16日にフィナーレをむかえ、山は赤と金色に燃えたった。いまもそののこり火は燃えつづけている。以下はその炎上を切り取ってみた。

平林の自然林の紅葉
ウルシは紅色に
山モミジは赤と橙と黄色に、ナラも黄色に
樹々は赤やオレンジや黄色の炎のように燃えたつ
夏はうす暗く、青緑一色だった広葉樹の森中も明るく華やかになった。

まもなく、時雨(しぐれ)に時期に入り、色づいた葉は、雨のしずくにうながされて枝を離れる。やまは次第にセピア色に沈んでいき、樹々はしばしの眠りにつく。

冬枯れの平林古道

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