いま整備中の里山の中から大杉が現れた。尾根の北側の急斜面にその大杉があった。大蛇のような藤蔓が絡んで、蜜立した落葉中高木の中に埋もれていた。多分この杉を目にしていたのは、今から60年ほど前の山民であろう。近くに炭焼き窯の跡が残っていた。
胸高胴回りを測ってみた。3メートル90センチあったから、直径は1.3メートルほどだ。地杉は、植林された杉と違って年輪幅は狭い。植林された杉の年輪幅は8ミリほどだが、2~3ミリほどしかない。仮に地杉の年輪幅を3ミリとすると、樹齢は200年ほどになる。厳しい気候条件と砂岩の岩山が年輪幅の狭い大杉を育てている。
杉としては壮年期、人間にたとえれば40歳くらいだろう。しかし、この辺では見ることのできない大杉だ。メンバーと相談して遊歩道を整備しようと考えている。
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