アマガエルのいいぶん

竹林の間伐をしていたとき、
切り倒した竹にアマガエルがいた。

「あのう この竹をどかしたいので 
どいてくれませんか」

「だあめ~ ここがいいんだもン」

「……」

「わかったよ ほら どいてあげたよ」

「あぁぁ そっちもダメよ 枝も切ってしまうからぁ」

「だめ~ぇ どいてあげたンだから ここにいるンだぁ!」

「しょうがない。少し早いけど昼飯にするかぁ」

山の小動物たちは、あまり人を怖がることはない。

おそらく、人にいじめられた記憶がないからだろう。

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