春休みを利用して、東京から孫たちがやって来た。コロナ禍で来れず、4年ぶりに山に来た。地元の妹の孫といっしょに山に探検に行きました。
このコースは谷から崖を登るコースです。先日拓いたばかりのコースです。道ではなく、樹に付けたピンクのリボンを目印に、どこを通ればいいのか判断しながら、急な坂を行くところも設けました。さあ、どんなことになることでしょうか?
まず、湿地の奥にある水生動物のためにつくった池を目指します。
この池は、カエルの産卵用の池です。雪のある2月に産卵したニホンアカガエルのオタマジャクシがいっぱいいました。このカエルは自然の森がないと生きることができません。絶滅が心配されておます。
これまでのコースは馬の背をのぼる道でしたが、新たに谷の奥まで行って、崖を登るコースを拓きました。はたして都会の子たちはどうするでしょうか。いよいよ谷の奥に向かいます。
谷は奥に向かうほど湿地になります。この湿地はとても重要な役割を果たしています。多くの微生物が棲み、落ち葉を分解します。その微生物によって、湧水に葉の持っていたミネラル分化溶かし込まれます。田畑をうるおす栄養豊かな水はここで作られます。ミネラル分は海水の100倍ほどあり、海のプランクトンに栄養を補給しています。
通路は靴が埋まらない程度にしか整えていません。あくまでも水生生物最優先です。
しだいに勾配がきつくなっています。子どもたちが、ぬかるんでのぼれそうにないところに限って階段を作りました。
いよいよ人の手が入っていない原生林に入っていきます。
ここから先の斜面は道はありません。ところどころの樹にピンクのリボンを結んでおきました。それを目印に、どこを通れば行けるのかを判断してください。
ここから大杉の下の崖を横切ります。一応歩けるようにはしてあります。すこし、こわいかもしれません。
でも、案ずるより産むがやすしです。
いまの子どもたちは、まわりの人たちに護られています。けれど、こわい気持ちに負けないでやりとげる体験も大切だと考えています。
尾根をぬう古道に立つことができました。
やはり地っ子は山を歩き慣れているから、バランスがいいですね。東京から来た子らの意見は聞きませんでした。何を口にするかというよりは、どのように体験を記憶したかの方が重要です。
東京に戻って二日たったとき「また、すぐに行きたい」と言っていたとお母さんから連絡がありました。心になにか化学反応があったようです。
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