間伐は、通常は密植したヒノキや杉を木の成長にあわせて間引きするために行います。”ひらりんの森”では、広葉樹の自然林でも行っています。その訳について説明します。例えば一本のコナラは何百個ものドングリつけます。その中で成木になれるのは年に一本あるかないかです。植物の世界は、動物の世界よりもはるかに”強存強栄”の世界です。
人が広葉樹を定期的に皆伐し、煮炊きに使っていた半世紀前までは、人の手で森は若々しく保たれていました。しかし、今では尾根付近ではコナラやソヨゴウ、中腹ではホウノキやイヌシデ、谷筋ではカシの木やケヤキの大樹が太陽を独り占めし、森を暗くしています。
木は大樹になると実をつけなくなります。それに半世紀前に見られた山野草も今は見られなくなりました。また、広葉樹が炭素を固定化するのは樹齢50年以下の若い木です。年輪を見ればわかりますが大樹になるほど年輪の幅が狭くなります。木も生命体ですから、炭素を固定化しますが酸素も消費します。大樹になると炭酸ガスの固定効果は薄らいでしまいます。まだ、広いコンセンサスは得られていませんが、広葉樹の森もゆっくりと若返らせる工夫が必要だと考えています。
最近は燃料高騰から薪ストーブに目が向いていますか、微生物や腐朽菌の分解力を生かして炭素を土に固定化する方法だってあります。太陽を独り占めしていたコナラを切ればそこに丸い空が見えるようになり、地表から光りの柱が立ちます。そのコナラの大樹を活かしたシイタケの栽培方法の取り組みについて紹介します。
これは私(ともやん)の試作の方法です。今年は、胸高直径35センチほどのコナラから25本の原木がとれ、600個のシイタケの菌コマを入れた。収穫は2年後からはじまる。
シイタケが出てこないという話はよく聞きます。菌が回らないうちに原木が乾いてしまうと出なくなります。また、確かとはいえませんが水道水には塩素が入っていますので、汲み置きしておいたものを使うことをおすすめします。
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