里山でヤマトイモを栽培する方法~ヤマトイモ掘りレポート

メンバーのともやんは平林に生家があり、住んでいる千葉と行き来しながら年に数カ月は平林で暮らしています。その家の裏手で畑をされているのですが、そこではヤマトイモも栽培しています。

先日、ヤマトイモを収穫する時期が来たので掘ってみたら?と誘ってくださったので、ヤマトイモ掘りを体験してみました。

こちらがともやんが栽培したヤマトイモの棚です。

土地を掘り返す前にまずはムカゴを採ります。
ムカゴとはツルになっている、一見、実のように見えるものですが、実でも種でもなくわき芽が養分を貯え肥大化した部分(肉芽)なんだそうです(へえ~)。

ムカゴ
道具をちゃんとそろえて用意しておいてくれました。
たくさん採れました♪

ムカゴが採れたところで、ともやんにこのヤマトイモの植え方について聞きました。
山の斜面を利用して収穫しやすい方法を考えて植えたのだそうですが、アニメーション化してみましたのでぜひご覧になってみてください。

これはいいアイデアですね!
ヤマトイモも自然薯よりは短いものの、上から傷つけずに掘ろうとするとなかなか大変そうです。
私も実際に掘ってみたのですが、横からだと簡単にサクサク掘れちゃいました。
実際に掘ってみた様子が下の動画になります。

私たち夫婦も、ともやんから頂いた種芋を山に植えているのですが、今度種芋を植えるときはこの方法でやってみようかと思っています。

ヤマトイモを栽培する際には、ヤマトイモは下からではなく、ツルにつながった上のほうから栄養分を吸収するので、そこに栄養分となる落ち葉を入れておくといいのだそうです。山の落ち葉とあとは油かすだけで、3年もすればこのようなヤマトイモが収穫できるのだとか。
また収穫した小さいイモや、イモの先のほうを切ったものは次回の種芋になるのだそうです。

ヤマトイモは上のほうから栄養を吸収する。
このくらいのところから切ると種芋になる。

ともやんが畑をする際に大事にしていることは、循環をさせていくことだそうです。
畑の中でできた新しい子ども(種芋)を育て、それを自然からの頂き物として頂くという循環に、
ツルなどはやがて腐って土に戻るのだから、収穫物以外は全て土に戻す、自然に返すという循環。
そして収穫の際にかき出した土も、また種芋を植える時に戻して使うのだそうです。

そういえば昔の人は山から材を出すにしても、枝葉はたきつけに、剥いだ皮も屋根を葺(ふ)くのに使ったりなど、全べて有効に活用していたといいますよね。これも循環の一つです。里山には昔からそういう循環の精神があった。そういった里山精神を思い出していくことは、これからますます重要になってきそうです。

さてさて、今回収穫物として頂いたヤマトイモは、ダシで割って定番のとろろいもにして食べてみましたよ!

「ダイコンなどなら数カ月でこの大きさになるところを、3年かかったということは、それだけ栄養が凝縮されている」とのことですが、その長い時間をかけてじっくり山の土の中で育ったものを今、頂いているんだな、貴重だなあとかみしめながら、滋味深いとろろご飯をいただいたのでした。

立派です♪
粘りが強く濃い味の、美味しいとろろでした。


さて、ムカゴはどうやって食べようかな~。
今度キャンプ飯でムカゴご飯にしてみようか、などと考えております♪



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