夏の里山の草刈りに入ったのは、昨日で6日目だ。場所は、谷下の竹林だったり、イネ科の夏草が繁茂している棚田跡だったり、国道上の笹や竹の薮だったりした。昨日は、おそらくは何百年にわたって、人馬の往来によって削り掘られた古道わきに広がる広葉樹林の下草刈りに入った。
ただ闇雲に刈払機を振り回しているのではない。回転刃のその先にある実生の幼木や、山野草をよく観ながら、これは切るべきか、残すべきかを判断している。オミナエシ(女郎花)は万葉集にもでてくる秋の風雅を感じる花。黄色の小粒の花の集まった花房に、古人(いにしえびと)は恋におちた人を想った。
この色違いの白い花が夏に咲く。オトコエシ(男郎花)という。この花は切らずに残した。
道脇の笹に巻き付いた蔓に小さな蕾と花を見つけた。ツルリンドウ(弦竜胆)の花だ。この笹も切らずに残した。
朽ちた杉株が苔むして、そこに杉の子が空を見上げていた。周りの笹は刈ったが杉の子の立つ古株には刃を当てなかった。はやく大きくなぁれ!
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